2015年11月

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Dice de Pon!
ダイスでポン!

デザイナー    原案:NIK
      デベロップ:北条投了
人数:2~∞人
プレイ時間:1~∞
メカニクス:ダイスロール
      言葉遊び
ルール読解:簡単
インスト1分
言語依存:あり(国産ゲームなので問題なし)

概要
人数無限大、時間無限大、可能性無限大なハイポテンシャルなワードゲーム。人数2人からとなっているが、本人が楽しければソリティアも可能。「深夜のテンションでやるゲーム」「飲みながらやるゲーム」「永遠にやってられるゲーム」と様々な形で形容することができる。次に遊ぶゲームを決める合間にも遊べる。むしろこれで決められる。「じゃあテーマはボドゲで・・・KとA」「カタンだな」。説明書は一見分厚いがほとんどがカンニングペーパーという名の解答例集である。ジャンルを決める際にはダイスを振らずにボードを使って決めることができる。このボードを使ったときにのみ登場するジャンルが「えっち」である。このえっちについてはカンニングペーパーが説明書に無く、説明書にあるQRコードを読み取りオンライン上で閲覧することが可能である。全年齢対象商品として素晴らしい配慮である。なおこのジャンルを選ぶと色々自分をさらけ出してしまうので、親しい人間と遊ぶ時以外はダイスを使用することを推奨する。

ゲームの終わりと勝敗
言ってしまうと面白くないので、購入して説明書を読んでみてください。非常に斬新なゲーム終了条件となっております。終了は突然やってくるものです。

ルール
誰かが代表して全てのダイスを振る。ダイスにはそれぞれ「子音」「母音」「文字数」「ジャンル」が示されており、その条件を満たす単語を最も早く言えた人間が点を得る。
例 「K」「A」「4」「食べ物」という出目の場合、「からあげ」等を答える。
答を言った人が次にダイスを振り、これを繰り返す。
ジャンルのダイスを使わず、ジャンルボードから選ぶ形にすることもでき、そのルールを採用する場合は、直前の問題の解答者がジャンルを決定することができる。

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ゾン噛ま~ゾンビにかまれて~

デザイナー:TANSAN&CO 
人数:3-5人
プレイ時間:5-15分
メカニクス:アクション
      セットコレクション
ルール読解:簡単
インスト 3分程度
言語依存:あり(国産ゲームなので問題なし)

概要

ゲームマーケット2015秋において株式会社KenBillより発売された作品。ゲームとしては「ドンキー系」のゲームで、トランプでいえば「うすのろ」「ピッグ」やボードゲームでいえば「そっとおやすみ」等と同系統のゲームである。プレイヤーはゾンビウイルスに感染している状態からスタートする。都合のいいことに隠れた部屋にゾンビワクチン製造機がある。都合のいいことに3人で遊んでいたら2人分、5人で遊んでいたら4人分と、ちょうどいい具合にワクチンが1人分ない。ワクチンを得られない=ゾンビ化するのは誰かを決めるゲームである。ワクチン獲得に失敗するとゾンビマーカーを獲得。3マーカーで敗北なわけですが、1回ワクチン手に入らない時点でゾンビ化して手遅れでは・・・。ということで、マーカー未獲得状態では会話しながら、マーカー獲得してからはゾンビとして唸りながら遊ぶと面白い。何かしら気を散らせる制約をプレイヤー側で付けることでより楽しめる。

ゲームの終わりと勝敗
手札がそろったら手札を伏せる。誰かが伏せたらそろってなくても自分も伏せる。伏せるのが一番遅かった人間がマーカーを取得してしまう。だれかが3つ獲得したらその人の負けでゲーム終了。

ルール
7種類×3枚の細胞カードと5種類×2枚の特殊カードを山札にする。各プレイヤーに3枚ずつ手札を配りゲームスタート。手札は手で完全に隠さないようにし、伏せやすいように持っておく。全員共通の持ち方をすることが推奨されている。手番が来たらカードを1枚山札から引き、4枚になった手札から1枚を場に出す。細胞カードならす手札となり、特殊カードだと効果が発動する。手番を終了し、次の人の手番となる。これを繰り返し、手札に同じ細胞カードが3枚そろったら手札を伏せることが出来るようになる。任意のタイミングで手札を伏せる。誰かが手札を伏せたことに気付いたら、自分の手札が揃ってなくても手札を伏せる。最も手札を伏せるのが遅かった人の負け。マーカーを受け取る。

 
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ドンクラーヴェ 体験版 

デザイナー:宮野華也(MoB GAMES)
人数:3-4人(2人用ルールもあり)
プレイ時間:5-15分
メカニクス:伏せカード
ルール読解:簡単
インスト5分程度
言語依存:あり(国産ゲームなので問題なし)

概要
グループSNEのコンテストでも入賞した宮野華也氏の作品。2015年秋のゲームマーケットで初出となったドンクラーヴェの体験版として流通していたもの。作者得意の「相手の伏せたカードが何か予想して行動する」ゲームである。この作品を紹介するにあたりメカニクスとして「賭け?ドラフト?バッティング?なんだか違う」と悩んだ結果、伏せカードというジャンルとして表現することにした。シンプルで短時間ながら、非常に思考性が高く、様々なジレンマに苦しめられる。ジレンマと言えばライナー・クニツィア氏で、その悩ましさの表現として「これはいいクニツィア」という人も多いが、宮野氏の作品のプレイ感はまさに「これはいい宮野」という言葉が流行るのではないか。というか流行れ(願望)。製品版の割引券も同梱されており、実質200円で遊べる非常にコスパに優れた作品である。
タイトルはドングリとコンクラーヴェの複合語だが、ドングリの背比べ(数字比較)と教皇選出(投票制)の要素を表現しており、上手くテーマを合わせていると感心しきりである。

ゲームの終わりと勝敗
誰かが8点以上の得点を獲得したラウンドで終了。最も得点の高いプレイヤーの勝利。

ルール
各プレイヤー1-4のどんぐりカードを手札とする。場には「この中で最も小さい」等の達成条件と達成時の得点が記載された宣言カードがあり、スタートプレイヤーから順に自分のどんぐりカードから1枚を選び裏向きにして自分の前に伏せ、続いて場から宣言カードを1枚取り、伏せてあるどんぐりカードの上に重ねる。これで宣言終了となり時計回りに次の人の手番となる。これを全員が行ったら選ばれなかった宣言カードに対して神の恩恵チップを乗せる。その後一斉にどんぐりカードをオープンし、自分のどんぐりカードが宣言カードの条件を満たしていれば、記載されている得点+乗っている神の恩恵チップの得点が与えられる。次のラウンドはスタートプレイヤーが左隣に移動する。

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くだものあつめ 第二版

デザイナー:うずまきスイッチ
人数:2-4人
プレイ時間:15-30分
メカニクス:セットコレクション
      マンカラ
ルール読解:簡単
インスト5分程度
言語依存:なし

概要
ゲームマーケット大阪2015にてちゃがちゃがゲームズのブースより発売された、うずまきスイッチブランドの作品。初版は前年春のゲームマーケットで発売されており、第二版は初版のルール改良、箱やデザインの変更等がある。初版購入者用にアップグレードキットも無料配布されている。システムの基本はマンカラとなっているが、個人ボードを採用したことにより2人専用のマンカラが2-4人まで遊べるようになっている。また人数が変動してもゲーム性を大きく乱さない「進化したマンカラ」である。見た目もテーマもかわいいが、内容はかなりガチなゲームで、数手番先を読む必要がある。個人ボード上では他人に邪魔されることはないので先読みしやすいのだが、慣れていないうちは移動先の種が増えることを忘れやすく「自分が邪魔して計算狂った」という事態もよく起こる。逆に上手く計算して回すと、5,6手番ほど連続プレイできることもあり「ずっと俺のターン」が楽しいゲームである。たねコマにカラーバリエーションがあり1個1個穴があいていてたねっぽくなっているあたりに作者の丁寧さやこだわりを感じられる。

ゲームの終わりと勝敗
市場にある果物カードを買っていき、特定の役となるセットが完成したらゲーム終了。役を作ったプレイヤーの勝利。

ルール
おうちカードを頂点に、ランダムに6枚の畑カードを配置し円を作る。おうちカードの右側3枚に2つずつたねを乗せる。残ったたねは円の中央に置いておく。全員が同じ構成でカードを並べ、市場に4枚のくだものカードを補充しゲームスタート。手番ではたねのある畑を一つ選び、乗っているたねを全て取る。取った種を時計回りに次の畑に1つずつ配置。最後の1個を配置した畑に対して畑に描かれた物の個数分種を増やすか、その畑と同じものを市場から購入するかのどちらかを選択する。購入はおうちカード上のたねを支払う。最後の1個を配置した場所がおうちカード上なら、続けてもう1手番プレイできる。

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あてずっぽ殺人事件「はずしたら追放よ♡」

デザイナー:田上 雄一(TAGAMI GAMES)
人数:3〜8人
プレイ時間:15分
メカニクス:推理
ルール読解:簡単
インスト5分程度
言語依存:あり(国産ゲームなので問題なし)

概要
「クルード」「スルース」等のような伏せられたカードをだんだん明らかになっていく場の情報をヒントに推理するタイプのゲームである。このあてずっぽ殺人事件はそれらの推理ものゲームを非常にコンパクトにしたものと言える。そもそもゲームそのもののサイズがコンパクト。マッチ箱ちょっと分厚くした程度のサイズ。そしてパッケージのイラストは全7種類。シークレット混ぜてガチャガチャにして全種類コンプリートを目指せ!ってできそう(シークレットはありません)。なので持ち運びも楽々、手軽なので非常に使い勝手のいいゲーム。推理ものゲームはメモを取ることが多いが、このゲームに関してはメモを取らなくても覚えてられるぐらいに最低限の要素まで絞っている。ゲームには7人の被害者候補及び容疑者が存在し、フレーバー的に一言セリフが記載されているが、みんながみんなイラストとセリフ一言だけで「あっ、この人だめな人だ」と思わせるだけの魅力?を持っている。

ゲームの終わりと勝敗
犯人を予想できたら、自分の手番の時に推理を行う。容疑者を1名指名し、伏せられたカードを確認する。推理が当たっていればゲーム終了で、推理したプレイヤーの勝利となる。

ルール
7種の人物カードが2枚ずつ入った山札を作り、1枚を表で場に公開し、被害者とする。1枚を裏向きに伏せておき、犯人とする。プレイ人数に応じて山札に探偵カードを足し、よく混ぜた上で各プレイヤーに均等に配りきる。手番の人間は

1.右隣の人と1枚手札を交換する。

2.手札から1枚を場に出し、カードに書かれた効果を発動する。

3.犯人を推理する。

これらのうち一つを行う。犯人を推理した場合、外れていれば自分の手札を公開してゲームから脱落となる。


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